内容説明
それは、ある一冊の本との出会いから始まった。そしてその翌日、1台のパソコンが注文された。かれがパソコンを買った話題はまたたく間に広がり、機械が届く前に多くのソフトが手元に集まった。それは事件だったのである。そして、かれはゲームを始めた。ゲームの名はウィザードリィ。アメリカで生まれ、全世界のコンピュータ・ゲーム・ファンを熱くさせた、ロールプレイング・ゲームである。その日から、かれのパソコンのある日々が始まった。かれの名は矢野徹。「カムイの剣」で知られる作家であり、「デューン」シリーズで知られる翻訳家。年齢、63歳。この日記はかれがパソコンを買ってからの1年間を、現実と幻想をとりまぜて綴ったものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
barcarola
3
ウィザードリィの懐かしさもさることながら、当時のパソコン事情が思い出されて楽しかった。あぁ、古き良き時代。2021/06/27
亀井享
1
読んだ日も不明・・・初版購入も・・・紛失・・・泣) 当時。Login誌だったかな?発売を知ったのは・・・ Wizを夢中になって遊んだ人だけが楽しめる小説(謎)
Amarilli
1
本書の粗筋です。RPG界の始祖三本柱のひとつである(私はRogue,Ultima,Wizがそれだと信じる)Wizardryを通してNEC-PC88、98といった'86-87年当時のパソコン文化へ還暦を越えた若者(精神体はまだまだ現役。よいしょ よいしょ)が交流を深めるストーリーである。日本SFファンダムの草分けである著者、矢野徹。・・・私は翻訳家としての彼に親しんでおり、その内実を本書で日記として読めるとは思っておらず、貴重な時間を過ごさせていただきました。有難うございました2010/09/24
tako
0
いい年して なれる系ハーレムもの的な妄想をWizでしているのを出版してしまうのだからたいしたものであると言えるのだろうか。まあむしろ本筋は30年前のPC事情だろう。あと早野龍五KEK助教授(当時)が唐突に対ハッカーで出てきて驚いたね2016/04/01
ellica
0
今でいうところの、パソコンおたくの日記ブログ。 ただ、検索もない、携帯もない、メールもない、そんな時代の話。 これはこれで面白かったです!2012/07/13