目次
第1章 保育における「安全」をめぐって(子どもの命を守ることは、おとなの責務;3つの「深刻さ」 ほか)
第2章 「深刻さ」を的確に把握するための視点(事故とは?ヒヤリハットとは?;事故の結果は介入と運(確率)に左右される ほか)
第3章 保育施設におけるリスク・コミュニケーション(保護者とのコミュニケーションが子どもの命を守り、保育者の心と仕事を守る;リスクをゼロにできない以上、リスク・コミュニケーションは不可欠 ほか)
第4章 すべての基礎、園内コミュニケーションをつくる(コミュニケーションの前提=「簡単には伝わらない」;コミュニケーションはリスク・マネジメントの基礎 ほか)
第5章 リスクを伝え、保護者と園のリスク意識を育てる―「育ちに必要なリスク」を積極的に冒していくために(リスクを伝え、共に考え、「子育てを自分ごと」に;共感を失い、事故の被害者を責める文化 ほか)
著者等紹介
掛札逸美[カケフダイツミ]
心理学博士(社会/健康心理学)。「NPO法人保育の安全研究・教育センター」代表。1964年生まれ。筑波大学卒業後、健診団体広報室に勤務。2003年、コロラド州立大学大学院に留学、2008年に博士号取得。2013年まで(独)産業技術総合研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっきー
5
園での事故防止について書かれていて、勤務先とは合わないところもあったけれど、子どもの命を守るというところで参考になった部分がたくさんあった。モンスターな保護者が問題になっていて、子どもの小さな傷ひとつでも職員にクレームを出す人は少なくない。ただ、ケガや友達とのケンカなどトラブルなく子どもが育つのは無理だし、逆にそういうことを通して子どもは育つもの。そのことをきちんと保護者に理解してもらうことが必要だと思う。ただし、命に関わる事故は絶対に防がなくてはならない。子どもに関わる施設はきちんと対策をしなくては。2016/01/23