感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由田 忠
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ハンセン病の治療が可能となり、遺伝病でないと分かりつつ、1948年の優生保護法にらい条項(癩患者の中絶)が入り、1953年に旧らい予防法が改正されて強制隔離政策が推進される。ようやく1996年にこれが廃止され母体保護法となる。98年に各地で提訴が始まり2001年熊本地裁で患者側の勝訴、小泉首相が控訴を断念して判決が確定し、02年までに和解が成立する。このハンセン病事件を判決を通して考える授業の紹介。資料として地裁判決が分かりやすく示されるので、簡単に全体像を知るには手頃。授業実践の紹介としては物足りない。2013/08/18