内容説明
国際的視野からみた場合、公民館はいかなる特質と可能性をもっているのだろうか。いったい世界には、公民館に類似する地域・社会教育施設がどのように存在し機能しているのか。世界のこれらの動きと日本の公民館を一度出会わせ、そこから公民館の独自性をさぐり、国際的な視野から公民館の可能性を確かめる。
目次
序論 草の根に広がる世界の社会教育施設
1部 社会教育施設の国際比較(成人教育施設の歴史的発達と施設―国際比較研究の視点;英米のコミュニティ教育の展開と施設;ヨーロッパ民衆大学の伝統;ソシオ・カルチャーの創造と地域文化施設;ユースワークと施設;アジア・アフリカ地域における社会教育施設;根の論としての公民館の国際比較)
2部 公民館の地域史研究(日本の公民館・半世紀の歩みをどうみるか―地域史にみる日本的特質;公民館の地域的展開(総論)
源流としての初期公民館と地域づくり
青年学級、校区公民館、自治公民館
都市型公民館への展開
自治体としての公民館体制づくり
公民館の歴史と未来について)
まとめにかえて―国際的視野からみる公民館の課題と可能性
著者等紹介
小林文人[コバヤシブンジン]
1931年福岡県に生まれる。九州大学大学院博士課程(中退)後、東京学芸大学教授等を経て、現在、和光大学教授。この間、社会教育学会々長、社会教育推進全国協議会委員長を歴任。東京・沖縄・東アジア社会教育研究会(TOAFAEC)代表
佐藤一子[サトウカツコ]
1944年東京に生まれる。東京大学教育学部、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。埼玉大学助教授、教授を経て、現在東京大学大学院教育学研究科教授。専攻:社会教育学、生涯学習論。東京都社会教育委員、特定非営利活動法人子ども劇場おやこ劇場埼玉センタ-理事
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