内容説明
侵略肯定への変質を許さず真のアジア主義を唱えた彼の先駆的な思想と行動の軌跡を追う。
目次
第1部 時代と向き合う気骨の論説(東洋日の出新聞創刊まで;日露戦争;日露戦争後の政治;辛亥革命;大正政変;天皇神格化に反対する ほか)
第2部 天皇神格化反対論の意義と背景(第1次天皇機関説論争―天皇主権説を徹底批判;立憲政治を守るために独創的天皇論;教育勅語の政治利用を批判;天皇神格化批判を可能にした個人尊重の思想;神国思想排し、真のアジア連帯へ)
著者等紹介
高橋信雄[タカハシノブオ]
1950年生まれ。九州大学経済学部卒。1974年、長崎新聞入社。原爆平和報道などに取り組み、論説委員長、特別論説委員を経て2016年退職。1990年、「天皇に戦争責任はあると思う」と発言した本島等長崎市長が右翼の男に銃撃された事件現場のスクープ写真で日本新聞協会賞を受賞。2020年、「東洋日の出新聞 鈴木天眼―アジア主義もう一つの軌跡」(長崎新聞社出版協力)で第23回日本自費出版文化賞・研究評論部門賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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