内容説明
朔太郎崇拝に対する誠実な問題提起。朔太郎の既婚女性に対する異常な言動の数々…。それは、許される範囲を超えたストーカー行為と言っても過言ではない。朔太郎を深く掘り下げてきた著者が、彼の言動の根源を彼の作品や評論などの中に見極める。
目次
1章 朔太郎と家族たち
2章 朔太郎の郷土前橋への憎しみ
3章 朔太郎の横恋慕
4章 朔太郎の破廉恥な振る舞い
5章 朔太郎が詩に込めたもの
6章 朔太郎がつくる詩の性格
7章 東京移住後における朔太郎の人生
8章 変節した詩人・萩原朔太郎
9章 朔太郎の詩論への疑問
終章 似非韻文を諦め、エッセイへの転換
著者等紹介
大野富次[オオノトミジ]
歴史研究者、歴史作家。1945年、群馬県沼田市に生まれる。群馬銀行勤務を経て実用書・医学書の販売会社経営。奈良大学通信教育部文化財歴史学科を受講。前橋市文化政策懇話会委員。福井県越前大野市大野屋文化事業に協力。千葉県銚子市市民ミュージカルに協力。前橋市文化振興条例審議。『群馬郷土史研究所紀要』監修・編集・発刊。新聞連載、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えつ
8
朔太郎の粘着ぶりにドン引き。療養中のエレナにしたら、ストレスが半端なかっただろうな。人妻を好きになるのは勝手だけど、妄想癖とかヤバすぎ。あと、大野さんの前橋公園のことズタボロに言い過ぎて腹立つ。わたしは小学生の頃から、敷島公園内のばら園(実家から徒歩5分)にあった萩原朔太郎の土蔵が怖くて怖くて、近寄れなかったんだ。それが今度は職場の近くに移設になって、なんでよ…!ってなったのを覚えている。萩原朔太郎記念館のオープニングセレモニーから今日でちょうど8年、らしい。 朔太郎の作品もちゃんと読もう。2025/04/08
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