内容説明
1993年秋、若き開業医が個別指導を苦に自らの命を絶った「富山個別指導事件」。それは医療界に大きな衝撃を与え、国会や中医協でも取り上げられる社会問題に…。本書は事件の真相を告発するルポルタージュ(1995年発行)の「復刻版」。巻末には、監査・指導をめぐる年表や日本弁護士連合会が2014年8月に発表した指導・監査制度の改善に関する意見書などの資料を新たに収録。
目次
1章 開業医はなぜ自殺したのか(夕暮れに響くサイレン;一本の電話から ほか)
2章 「医」を志して(その日からの医師;「ゴット」とよばれたころ ほか)
3章 雪深き里の人びと(川沿いの集落に生きて;医師と地域住民 ほか)
4章 地域医療の担い手として(提出された二つの文書;ある医師の記憶 ほか)
5章 「個別指導」とは何なのか(「懇切丁寧」にかわった個別指導;萎縮診療におちいることなく ほか)
資料編(付・個別指導の心得10か条)
著者等紹介
矢吹紀人[ヤブキトシヒト]
慶應義塾大学経済学部卒業後、フリーのルポライターとして福祉、協同、農業、労働などの分野のルポを手がける。福祉文化学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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