内容説明
「働く女性」問題とともに「専業主婦」問題を考えることの大切さ。するどい問題意識とやわらかい感性。そして、軽妙洒脱な筆で記す。
目次
第1章 専業主婦
第2章 専業主夫
第3章 専業主婦と経済力
第4章 専業主婦と仕事
第5章 専業主婦と子育て
第6章 専業主婦と虐待
第7章 専業主婦と夫
第8章 専業主婦とリスク
著者等紹介
野崎佐和[ノザキサワ]
1949年、宮崎生まれ。早稲田大学文学部日本文学科卒業。35歳のとき、シナリオ作家協会のシナリオ講座にてシナリオライターを目指す。卒業の際には代表作品に選ばれ、シナリオライターの登竜門とされるシナリオ作家コンクールで最終選考まで残ったものの、1989年、バブル経済の渦中に海外支店の拡充を競い合っていた証券会社勤務の夫とともに渡英。通算30年にわたる専業主婦生活のあいだに、宮崎・ニューヨーク・東京・ロンドン・郡山etcと転勤を繰り返し、還暦を前にした59歳のときに、いわゆる熟年離婚をした。日本心理学会認定心理士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(CFP)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうゆう
8
専業主婦というジャンルを見事に定義づけた本。これからの時代は、従属的な主婦ではなく、主体的に選択した"専業"主婦が主流になるのか、兼業主婦が大多数となるのか、世の流れに流されず、自分の主体的な生き方を、性別問わず選択できるようであってほしい。2021/04/18
おーね
4
家事を仕事として考えられない世の中というものになるほどと思う。2014/12/28
もう一回読書好き
0
専業主婦をきっちりこなしながら、ファイナンシャルプランナーになり、物書きになり、離婚した著者。専業主婦になる娘に「専業主婦のいいこと、気をつけること」をアドバイスしたい。2015/08/05
@matsu
0
著者も家事や育児で喜びを得てきたといいつつ、家事育児不参加夫と一緒ではつらいことも、負い目もあったと語る。肯定的にとらえられるのは、自分のやっていることの価値を知ること。お金に換算可能なものだけでなく、やってきたことを認められたり、疑問(父親が育児や家事に参加しないこと)が氷解したりする喜びが生き生きと描かれる。 前提に長時間労働がありつつも、あまりに低い男性の家事育児参加。家事は仕事であるという個人的・社会的な認識が重要。 2015/01/20