内容説明
戦後日本の社会保障運動を代表するドラマの数々。その当事者が記す歴史的証言集。
目次
1章 母親たちの小児マヒ生ワクチン獲得運動
2章 「人間裁判」朝日訴訟
3章 老人医療費無料化の運動
4章 森永砒素ミルク中毒事件
5章 自分たちで生命を守った村・沢内村
6章 被爆者の医療問題と平和運動
著者等紹介
篠崎次男[シノザキツグオ]
元立命館大学産業社会学部客員教授
小川栄二[オガワエイジ]
立命館大学産業社会学部教授・元医療生協プロジェクト事務局長
松島京[マツシマキョウ]
立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒナコ
4
ポリオワクチン獲得運動、生活保護を争った「朝日訴訟」、老人医療費無料化運動、森永ヒ素ミルク中毒事件の補償問題、被爆者医療運動と、社会保障の充実を求めた当事者運動がその担い手から語られた講演禄。 医療制度の問題を調べている関係上、高齢者医療費無料化運動の報告と、それに先行して医療費無料化を成し遂げた岩手県沢内村からの報告が印象に残った。→2021/03/02
ゆう。
3
戦後の社会保障運動にかかわった当事者や支援者の証言集となっています。小児マヒ生ワクチン獲得運動、朝日訴訟、老人医療費無料化運動、沢内村、森永砒素ミルク中毒事件、被爆者の医療・平和運動について語られています。貫かれているのは人権保障と憲法を暮らしに生かす視点です。日本の社会保障を草の根から作り上げてきたのは、様ざまな社会保障運動があったからだと学ぶことができます。とても読みやすく、具体的事例で社会保障運動とは何かを学べるのでお勧めです。2013/12/04