アメリカ型マーケティングを超えて―戦後の消費動向と商品展開

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  • サイズ A5判/ページ数 285p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784871522151
  • NDC分類 675.021
  • Cコード C0034

内容説明

日本人のアイデンティティとは、いったいなんなのか。外国からの借りものではない独自のもの、独自の思考、独自のライフスタイル、独自の文化はなんなのかが求められている。九〇年代のはじめは、アメリカ発の顧客満足マーケティングが盛んに論じられ、どこの企業も取り組んだ。たしかに、顧客をどのくらい満足させるのかがマーケティングの原点であり、これを持続させることが企業の使命であることは間違いない。この考え方をアメリカ発の新しい理論と受け止めるだけでなく、日本人が昔、“商い”の道として築いてきた考え方に近いものとして捉え、日本文化の総括とあわせて再構築する。

目次

プロローグ 戦後マーケティングの足跡
第1期 離陸時代(一九五〇年代)―日本経済復興とマーケティング導入
第2期 高度成長時代(一九六〇年代)―神がかり的な経済成長の時代
第3期 ひずみの時代(一九七〇年代)―ニューファミリーの出現
第4期 成熟の時代(一九八〇年代)―分衆の時代
第5期 自分探しの時代(一九九〇年代)―複合不況と価格破壊
エピローグ 21世紀マーケティングの展望
巻末資料 マーケティング・インパクト年表

著者等紹介

春原豊司[スノハラトヨジ]
1940年東京生まれ。1943~47年まで長野県小県郡に疎開。戦後は中央区築地の下町で少年時代をおくる。1963年早稲田大学第一政治経済学部経済学科卒業。在学中日米安保闘争に参加。同年(株)マーケティング・リサーチ・サービス(MRS)入社。マーケティングリサーチの草分け、上田八州氏から、リサーチの手ほどきを受ける。1965~97年早稲田大学大学院商学修士課程修了。70年、マーケティングリサーチ会社を共同設立。77年、企業広報とソーシャルマーケティングを踏まえた(株)コミュニケーション科学研究所を設立。代表取締役就任
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