内容説明
TURPはその解剖を理解し注意深く行なえば決して難しい手術ではない。出血点は常に凝固止血を行ない、視野を完全に保ちながら切除を進め、カプセルを損傷しなければ、どんな大きな腺腫でも切除が可能で、いくら長時間に及ぶ手術を行なっても、輸血を必要とするようなこともなく、TUR症候群を起こすようなこともない。とはいえTURPの技術は奥が深いのも事実である。著者にとっても、今日でも新たに経験することが多々あって、未だ完成の域に達していないというのも実感である。しかし合併症に関しても殆ど問題なく、一応日帰りでTURPを行なうことが出来る技術を完成したと考えるので、著者のこれまでの経験をもとにTURPの技術について述べることにした。
目次
第1章 手術準備
第2章 適応と限界
第3章 麻酔
第4章 術前管理
第5章 手術手技
第6章 切除方法
第7章 術後管理
第8章 術後合併症