感想・レビュー
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ヴェネツィア
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この巻は20世紀建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの登場である。ミースはバルセロナ万博のために建てた「バルセロナ・パヴィリオン」で名高いが、このトゥーゲンハット邸も、それとほぼ同じ頃(1928-30年)に建てられている。パヴィリオンがいわば公的な性格を持つとすれば、こちらは個人宅であり、私的な建築ということになる。立地はブルノ(チェコ)の街から丘を上がったあたり。緑に囲まれており、遠景に眺められるブルノの街並みが美しい。敷地には高低差があり、それを活かす形で立っている。外観は白亜の建物であり、採光⇒2025/01/06
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- 竜生九子【分冊版】 8 アライブ+