内容説明
『日本語の助詞は二列』の考えを発展させ、日本語文法を可視化させた「江副文法」。日本語教育の新しいカタチ、NTTコミュニケーションズと共同開発したVisual Learning.Japaneseのコアがここにある。
目次
第1章 日本語を外国人に教える
第2章 日本語の視点で
第3章 助詞を二列に
第4章 どのようにして二列に
第5章 日本語文法の可視化1
第6章 日本語文法の可視化2
第7章 「二列の助詞」に含まれない“助詞”の可視化
著者等紹介
江副隆秀[エゾエタカヒデ]
1951年東京生まれ。1975年上智大学文学部卒業、新宿日本語学校設立に参加。2002年専修大学大学院文学研究科国文学専攻卒業。1991~1993年ブラジル勤務(国際協力機構派遣日本語専門家)。現在、学校法人江副学園新宿日本語学校校長、公益社団法人日本語教育学会代議員、財団法人日本語教育振興協会評議員、一般財団法人共立国際交流奨学財団評議員、公益社団法人東京都専修学校各種学校協会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
8
知る限り最も優れた指導方法で日本語教育の現場を牽引し続けている江副先生の最新刊。前著『日本語の助詞は二列』を引き継ぎさらに発展させている。特に江副文法のキモとなっているカードを使った視覚化での日本語学習法の説明に多くのページを割いており、たいへん参考になる。先生は「主語」と「動詞」があって、その後に「補語」や「目的語」が続く、SVCとかSVOといった発想で言葉を見るのではなく、言語の中心は「述部」と「情報部」からできているのではと述べる。「から」は「起点」を言っているのに対し「より」は離脱点を言っている。2015/05/29