感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yohei Seki
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沖縄に駐留する米海兵隊のうち約8千人(直近の見直しでは約9千人)をグアムに移転することが決まった2006年の米軍再編を軸に「なぜ海兵隊は沖縄にいなければいけないのか」を解き明かそうとした1冊。米軍関係者らのヒアリングや米軍の関係資料などを踏まえた分析がなされており、海兵隊の政治闘争史も興味深く読める。沖縄タイムス記者の著者は、読者に「日本政府は『地政学的に重要だ』というけれど、本当にそうなんでしょうか。そこで納得してしまわずに、皆さんでもう少し沖縄の米軍基地問題を考えてみませんか」と問うているように思う。2012/05/19
ハンギ
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沖縄は基地の島になっているが、理由は分からないらしい。沖縄が日本防衛の戦略上望ましいからだという人もいるらしいが、本質的に米軍をいわゆる日本本土に駐留させたくないという感情から来ているのではないだろうか。海兵隊は元は山梨や岐阜に海兵隊は駐屯していたが、反基地運動が激しくなるにつれて、沖縄へ追い立てられて来たのではないかと著者は推測する。そもそも沖縄には機動力を確保する軍港は存在しない。実弾訓練も最近では本土の演習場を使っている。特に沖縄に海兵隊が駐留する理由はないことを著者は怒りを交えて指摘している。2011/11/01
やまべ
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良書だが誤植が散見されるのが残念。編集者の力量か。海兵隊って元は山梨とかに駐留していたんだ……。2010/01/12