内容説明
97年「第三回・編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の「スクープ賞」に選ばれた週刊新潮の記事が、実は日本マスコミ史上空前の「やらせ事件」だった。週刊誌の記者が事実無根のスキャンダル捏造に加担しただけでなく、訴訟の起こし方、記者会見の段取りに至るまで詳細に仕掛けていた。前代未聞の「信平狂言事件」これはまさに「言論のテロリズム」だ!
目次
週刊新潮「捏造報道事件」(顛末;動機;経過)
言論のテロリズム(捏造;偏見;対談「週刊誌ジャーナリズムはどこまで狂うのか」)
著者等紹介
山本栄一[ヤマモトエイイチ]
昭和4年(1929年)栃木県生まれ。学習院大学政経学部卒業、読売新聞社に入社。社会部記者を経て編集局連絡部長、編集委員を歴任。この間、アマゾン学術調査隊、エベレスト・スキー登山隊、アフリカ飢餓援助キャンペーンなど約40カ国で取材を行う。エチオピア、ガーナ、ベニン、トーゴなどアフリカ各地では、農業、食糧問題および非政府組織(NGO)の活動を取材。読売新聞退社後は、学習院大学法学部講師も務めた
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感想・レビュー
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wiki
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義憤ある書籍。もっと読まれるべき。ここまで人権侵害を繰り返し、それでもって「スクープ賞」を受賞した『週刊新潮』という悪辣週刊誌は、未だ39万部発行(2019年)され、業界二位の規模だ。著者は信平狂言騒動について「日本のジャーナリズムの貧困さ、未熟さを象徴する話」として「このような陰険、陰湿な策謀を、二度と再び許さぬために、一連の狂言騒動の真相を明らかにし、それに関わった者たちの素顔を記録にとどめたいと思」い、『言論のテロリズム』という強烈なタイトルで執筆した。そのタイトルが誇張でないから、恐ろしいものだ。2020/04/19
sasha
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版元は某宗教団体の関連企業。なんで我が家にあったのか不思議。捏造はいかんが、感情的な文章にうんざり。2010/01/10
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