内容説明
女性作家の多面多元性。哲学者にして古典学者。二十世紀文学理論の批判者にして、東洋への視野をひらく詩人。果てしもない精神的沃野に踏み入り、英国最大の女性文人の総体を考察する初めての論考。
目次
第1章 思想への窓(権力とそのメカニズム―『魅惑者から逃れて』;マードックにとってジョイスとは何か)
第2章 劇作家マードック(劇作の全体像―『召使と雪』;ジャポニスムの饗宴―『三本の矢』;プラトンをめぐる二つの肖像―『アカストス』)
第3章 花咲く詩的想像力(マードックと俳句の受容―リチャード・ライトと比較して;『アイリス・マードック詩集』を読む;マードックの詩的展開)
著者等紹介
井内雄四郎[イノウチユウシロウ]
1933年12月生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。現在、早稲田大学文学部教授。現代イギリス文学・比較文学専攻
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