内容説明
古典劇に立ちはだかるフロイト、ソシュール、ユング、ラカン。さらに現代の精神分析と批評理論(ボナパルト、クリステヴァ、イリガライ、ジジェク、アルチュセール、マシュレ、ヒューム、ジラール)を踏まえると、シェイクスピアはどう見えてくるのか。
目次
第1章 『じゃじゃ馬馴らし』論―スライは何故眠り続けてしまったのか
第2章 『夏の夜の夢』論―ハーミアとボトムの見た夢は何だったのか
第3章 『ヴェニスの商人』論―シャイロックの真の狙いは何だったのか
第4章 『冬物語』論―リオンティーズの嫉妬の原因は何だったのか/ハーマイオニはどのようにして悲しみを克服したか
第5章 『テンペスト』論―なぜ同一の物語が重ね書きされたのか
第6章 『ジュリアス・シーザー』論―シーザー暗殺の場でなにが起ったのか
第7章 『オセロー』論―デズデモーナの心に何が起っていたのか
第8章 『リア王』論―リア王はコーディーリアの顔に何を見たのか
第9章 『マクベス』論―いったい魔女は何者なのか
著者等紹介
関谷武史[セキヤタケシ]
1935年愛知県に生れる。1960年日本大学大学院修士課程修了(文学修士)。1965年日本大学大学院博士課程単位取得。高知大学教育学部英語科教授を経て、現在日本大学文理学部英文学科教授。専攻はシェイクスピア、現代批評理論
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