内容説明
あるひのゆうがた。かみなりがゴロゴロなった。ぴかっとひかって、ドーンといった。きがつくと、めのまえにかみなりのおやこがすわってた。おじいちゃんがいった。「いいから、いいから。せっかくきてくださったんじゃ。ゆっくりしてください」ぼくもいった。「ごゆっくり、ごゆっくり」―「いいから いいから」このおじいちゃんのおおらかさ。肩のちからがぬけていきます。ゆたかな笑顔が生まれる絵本。
著者等紹介
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
1961年大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
336
長谷川義史・作。ある日、「ぼく」(小学校低学年くらい)の家に雷の親子がやってきた。おじいちゃんは「いいから、いいから」と、歓待する。ご飯を食べさせて、お風呂にも入れて…というお話。お話もそうだが、絵がなんともほのぼの系というか、脱力系。ラフな太線の枠取りなのだが、表情はちゃんと描き分けられている。おじいちゃんは終始ニコニコ。とっても楽しい絵とお話。最後に今度は幽霊の親子が訪ねてきて、おじいちゃんはまたしてもお茶をすすめて歓待しているところで、余韻と期待を込めて幕。2025/02/05
舟江
114
2作目から読んでしまった。今作は「かみなりおやこ」の訪問だった。「雷さまに、へそを取られないよう、腹を出してはいけない」と、本に書かれていることはあるが、へそを取られてカエルになるとまでは書かれていない。新発見だ!hahaha… 雷さま、お化けの次は何が出てくるか、楽しみだ。2018/03/10
紫綺
79
「いいからいいから」ちっちゃい事は気にしないおじいちゃん。でも…それってちっちゃいこと???些末な事は、豪快に笑いで吹き飛ばす愉快な絵本♪2021/09/02
しゅわ
78
【図書館】人気シリーズの記念すべき第一弾。なんともいえない味のある絵、そしてどんなビックリなことが起きても「いいから いいから」で笑って済ませちゃうお爺さん、スゴすぎです。こわいハズのカミナリ様が全身で恐縮する姿がとってもキュートで笑っちゃいますね。おヘソが無くなって心配なのがプール…という発想が素敵です♪娘も大喜びでした。2014/01/26
パフちゃん@かのん変更
69
このおじいちゃん、いいね。きっと長生きしそう。こんな風に気楽に楽しく生きたいものです。これ、読み聞かせしたい。2013/10/14