内容説明
都市鉄道の整備は、開発途上国における都市内モビリティ改革を促進するとともに、地球温暖化対策としても大変高い効果をもちます。そのため、長期にわたって適切に維持・管理される安全かつ信頼性の高い都市鉄道を世界に広げていく必要があります。本書には、東南アジア、南アジア、アフリカなどでJICAが進める鉄道プロジェクトについて、大変有意義な情報が多数含まれており、鉄道システム輸出に関係する方には必読の書です。
目次
1章 運輸交通分野におけるJICAの協力概要
2章 日本の途上国向け鉄道海外展開支援の概況と課題、そして今後の方向性
3章 マニラの都市鉄道―これまでの歩みと今後の展望
4章 バングラデシュ国向け鉄道分野支援の概況と課題、そして今後の方向性
5章 インドの鉄道整備概要―都市内鉄道から都市間鉄道へ
6章 日本のミャンマー鉄道支援―鉄道を通じたミャンマーの国づくり
7章 インドネシアに対する鉄道分野への協力―日本の鉄道技術をジャカルタに
8章 ベトナム社会主義共和国に対する鉄道分野への協力
9章 「質の高い成長」への切り札―バンコクで進む都市鉄道整備
10章 トルコ鉄道セクターの概要とその展望―パートナーとしてのトルコ
11章 アフリカ地域(ダルエスサラーム(タンザニア)、ナイロビ(ケニア)、キンシャサ(コンゴ民主共和国))における都市交通マスタープランと都市鉄道構想