内容説明
貞享二年の道頓堀から文楽まで、近松門左衛門をはじめ、説経・歌舞伎はもちろん、近現代への展開、近松研究所の十年を築き、新たな一歩をふみだす足音が聞こえる諸論考。
目次
『出世景清』責め場の形成をめぐって―『牛若千人切』作者考に及ぶ
浄瑠璃史における貞享二年
大橋正叔氏「浄瑠璃史における貞享二年」批判
親と子のドラマ―近松・海音の作をめぐって
「国性爺合戦」―小山内薫から野田秀樹まで
「国性爺合戦」の半世紀
説経「苅萱」諸本解題―万治板以降の展開について
段切り試論
『難波染八花形』上演年代をめぐって
新発見の上賀茂溝川家文書について―発見の経緯と上賀茂の溝川家〔ほか〕



