目次
1 方丈記、冒頭文の解釈―「しかも」を中心に
2 「しかも」の語源・語誌的考察
3 方丈記「大地震の段」の表現について
4 方丈記「いはんや」「まして」小見―漢文の「抑揚」と関わりながら
5 方丈記「観念のたよりなきにしもあらず」の解釈―仏語「観念」を中心に
6 好色一代女「観念の窓より覗けば」をめぐって―方丈記とも関わりながら
7 「狂言綺語」と長明の文芸観(数寄)―方丈記「満沙弥ガ風情云々」と関わって
8 「すく」(好)「このむ」(好)から見た長明と兼好―類義語など使用する際の「価値評価」意識に基づきながら