内容説明
11人の子の母親であった歌人・晶子の子育て童話。
目次
1 さくら草
2 花かんざしの箱
3 神様の玉
4 二羽の雀
5 お師匠さま
6 馬に乗った花
7 川の水
8 天の菊作り
9 環の一年間
10 私の生いたち・西瓜燈籠
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
14
図書館の特設コーナーでこの本を手に取りとても良かったので中古を入手。与謝野晶子が11人の子供を育て(12人出産)童話や少女小説を書いていたのを知りビックリです。晶子の物語などは『少女世界』『少女の友』『少女画法』『新少女』等の雑誌に掲載され、この本には11話と詩が3編。大正前期頃の様々な立場の少女が描かれ、言葉遣いも現代風に変えられていない為、当時の様子がとても丁寧に思い浮かぶ事が出来ました。挿絵も雰囲気良く◎。巻末には解説と与謝野晶子略年譜。2023/12/25
みよちゃん
4
前半読了。彼女の文体に違和感を感じてしまう。時代、しかも庶民ではない雰囲気が感じられる。2024/02/07
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
与謝野晶子が少女小説を書いているのを本書で知りました。少女の友、少女世界、少女画報などの雑誌に掲載されていたとのこと さくら草(少女の友) 花かんざしの箱(少女世界) 川の水(少女画報) 私の見た少女(新少女) など11作品。 詩も3つ紹介がある。一番印象に残ったのは、標題にもなっている環の一年間(少女の友)でした。14歳の少女が、友の安否を気遣って、お化け屋敷といわれている家を訪問すること。君様というえらい方に、友を助けてと頼みにいくこと。君様、友と一緒に洋行すること。短い話の中に、急展開がある。2012/03/16




