内容説明
尾崎紅葉と幸田露伴の初期作品各一編「二人比丘尼色懴悔」「対髑髏」について簡潔明解な頭注を付け、ハンディーなテキストとして編集。補注並びに同時代評を付け、巻末には略年譜を添えて読解の便をはかった。
目次
尾崎紅葉 二人比丘尼色懴悔
幸田露伴 対髑髏
紅葉・露伴(明治期)略年譜
感想・レビュー
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rbyawa
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h033、明治の文学に関してちょいちょい話を聞く機会があって(まあゲームだけど!!)、その時点でほとんど最初期の次くらいの時期に「大衆小説」として位置付けられていたのがこの二人の作家で、当時のニュアンスに興味を持って借りて来た本。評論まで含めて掲載されているものの、なんだろ、尾崎紅葉はそもそも文章そのものから一から作ってるのか…だいぶ試行錯誤の痕跡が見える文章ではないのかな。幸田露伴のほうは完成していて江戸から続く漢文調、その題材は両者とも江戸のもの、この当時の大衆ってどんな層なんだろうな、難易度高いね。2017/03/07