内容説明
茨木市立川端康成文学館のしごとに大きな貢献をされた著者が、川端康成の生い立ち、人となり、一高入学から文壇にデビューする前後までを、精魂かたむけて資料をあつめ、まとめた遺稿。人間形成期の川端の内面をさぐる貴重な伝記研究の労作である。
目次
第1章 川端家の系譜(川端家の祖先;祖父三八郎の時代;父栄吉と母ゲン)
第2章 康成(康成を育んだ里;誕生日と出生地;小学校時代;旧制中学校時代)
第3章 若き日のはがきや手紙(小学校の恩師へ―中学時代;ふるさととの交信―一高生時代;親友への便り;文壇をめざして;恋愛事件;生活の苦しさ;独り立ち間近に)
川端三八郎略年譜