目次
第1部 校正者の常識(校正とは;校正の方法;印刷校正記号;校正の流れ;漢字の字体;表記の統一;組版ルール)
第2部 校正者の非常識 素読みの問題(誤記・誤植のいろいろ;固有名詞;入力・変換;誤植のいろいろ)
著者等紹介
野村保惠[ノムラヤスエ]
1928年1月東京都生まれ。東京都立工芸学校印刷科卒業。1946年1月帝国印刷(図書印刷)入社。1948年4月学校図書(教科書編集)に移籍、1951年3月退社。1951年4月丸善株式会社出版部に入社。資材・製作・編集・宣伝を担当。1984年7月退社。1984年9月株式会社あるふぁ企画を設立、代表取締役(現任)。1975年より出版学校日本エディタースクール講師(現任)。1988年より出版学校日本エディタースクール校正技能検定委員(現任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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key-channel
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第2部ではいろいろな誤植例を挙げていて、思わず笑ってしまったものもあった。これを他山の石として頭を働かせながら間違いを地道に正す、ということであろう。といっても、この本自体は一般向けというより出版関係者向けだと思うのだが、タイトルが巷の新書でありがちなアジテートなコピーでなんだかなぁ、と。(さて、このレビューにはいくつ誤植があるでしょう?)2014/02/16
霹靂火 雷公
1
「自分で校訂する際の助けになるかも知れない」と思って手に取りました。誤記・誤植の例がたくさん挙げてあり、JIS Z 8208:2007(印刷校正記号)から抜粋した校正記号も載っている為、役立つとは思います。しかし、誤りを挙げる筆者の語調が上から目線なので、真摯な態度で向き合うべき校正者とは、到底思えません。「品格」を謳う書籍なのに、筆者の「品格」が疑われる論調なので非常に残念です。2014/01/08
hobby no book
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校正の技術や心構えなどについて、いろいろと。論調がやや強いのが気になりつつも、それなりに参考になる。ただ、誤記・誤植についていろいろと例をあげながら書いてある127頁の本文中にあった「音だけが頼ります」→「音だけが頼りです」の誤植なのかどうかが気になって、読み進める気力が少し萎えてしまった。2016/04/03