内容説明
明治24(1891)年の創刊から、大正7(1918)年の再創刊を経て現在まで、常に印刷の「今」を見つめ続けてきた『印刷雑誌』。連綿と書き継がれる記事が映し出したもう一つの日本。
目次
第1部 近代印刷史歴覧(近代日本と印刷文化;印刷技術の変遷―平版を中心に;カラー印刷の一世紀;技術とデザイン;組版、欧文タイポグラフィ)
第2部 『印刷雑誌』記事集成(初代『印刷雑誌』の時代(一八九一‐一九一八)
『印刷雑誌』創刊のころ(1918‐1930)
戦争と印刷(一九三一‐一九四五)
戦後復興期(一九四六‐一九五六)
高度成長期(一九五七‐一九八〇)
バブル経済と失われた十年(一九八一‐二〇〇〇)
IT時代の印刷(二〇〇一‐二〇〇七))
著者等紹介
中原雄太郎[ナカハラユウタロウ]
大正10(1921)年、東京・芝高輪に生まれ、東京高等工芸学校(現千葉大学)に学ぶ。昭和16(1941)年、大日本印刷に入社、軍隊の時期をはさみ市ヶ谷、大阪工場に勤務。この間アメリカに留学、その後関連会社の相模容器、大日本樹脂、大日本機工に移り、平成3(1991)年に退社。以後過去の思い出を様々な史料と重ね、文章を記して現在に至る
松根格[マツネイタル]
昭和11(1936)年生まれ。(株)メディアワールドコミュニケーションズ専務取締役。国際印刷大学校客員教授(印刷技術史担当)。オフセット印刷の基礎・オフセット印刷の標準化・QC・TQCの企業内教育を担当。ライフワークとして西夏印刷史を研究、特に西夏文字を木活字を使用して経文印刷した史実について、調査に取り組んでいる
平野武利[ヒラノタケトシ]
大正14(1925)年生まれ。少年の頃より玩具の東郷カメラに親しむ。都立工芸、高等工芸(現千葉大学)印刷科卒業。昭和20(1945)年光村原色版印刷所(現光村印刷)入社、昭和24年日本印刷学会研究発表大会で「ワンショットカメラの製作」を報告。平成6(1994)年に同社技術顧問を退任後、東京都写真美術館にてワークショップ「ワンショットカメラで撮る総天然色写真」「ガラス湿板写真をつくる」の講師を務める。日本山岳会会員
川畑直道[カワハタナオミチ]
昭和36(1961)年生まれ。グラフィック・デザイナー。日本近代デザイン史研究
高岡重蔵[タカオカジュウゾウ]
大正10(1921)年東京生まれ。井上嘉瑞のプライベートプレス『嘉瑞工房』を継承し、昭和31(1956)年に法人化、代表取締役に就任する。昭和40年より英国印刷協会会員。武蔵野美術大学短期大学部非常勤講師(昭和45~平成2)、日本工学院芸術学部非常勤講師(昭和50~平成2)を務める。現在、(有)嘉瑞工房相談役、英国王立芸術協会フェロー
高岡昌生[タカオカマサオ]
昭和32(1957)年東京生まれ。國學院大學法学部卒業。平成3年、ドイツ・ライプチヒ市印刷技術振興協会会員。平成7年、嘉瑞工房代表取締役就任。平成12年より武蔵野美術大学特別講師、平成15年、ドイツ・ライノタイプ社日本・極東地域顧問。平成16年、嘉瑞工房が日本タイポグラフィ顕彰、佐藤敬之輔賞企業・団体部門受賞。平成17年、英国王立芸術協会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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