手のなかのすずめ

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 26cm
  • 商品コード 9784870771727
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

市場で迷子になったティム。次々に迫る怖い物。安心な世界に戻るきっかけは、小さな生き物だった。

内容説明

ティムは両方の手で小鳥をつつんでそうっとゆっくり歩きます。大人はどうしてこんなにおし合うんだろう!でも、ようやく少しすきまができました。ティムにはまた空が見えました。そしてそこにお母さんがいたのです。少年の不安と成長を描いた名作絵本の復刻刊。

著者等紹介

フックスフーバー,アンネゲルト[フックスフーバー,アンネゲルト][Fuchshuber,Annegert]
1940年、東ドイツのマクデブルクに生まれる。工芸美術学校で植字工の技術などを学んだ後、ミュンヘンの広告代理店で働く。1968年からフリーのイラストレーター及び絵本作家として、こどもの本を制作し始める。多くの作品が様々な国で翻訳出版されており、そのイラストレーションとテクストはドイツ国内の賞だけではなく、国際的な賞を幾度も受賞している。『友だちのほしかった大おとこの話』(偕成社・絶版)は、1984年にドイツ絵本賞を受賞した

さんもりゆりか[サンモリユリカ]
つくば言語技術教育研究所所長。朝日カルチャーセンター講師。東京生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒。(株)丸紅勤務後、上智大学文学部博士前期課程中退。1990年より「つくば言語技術教室(現つくば言語技術教育研究所)」主宰。モンセラ・サルト理論に基づく読書へのアニマシオン協会会員

おつきゆきえ[オツキユキエ]
本名、石川幸枝。1950年、山形県生まれ。朗読家。10年半の絵本専門店主を経て当時より行っていた“おはなしの出前”をより本格的に始動するために独立。「宮沢賢治の朗読会」「ゆきえさんの絵本の会」講演会等であちこちをとび歩き、たくさんの人たちと出会いを重ねている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

62
娘の「すずめの本が読みたい」に応えて。お母さんと一緒に、市場に買い物に来た男の子のお話。ごったがえす人ごみの中、男の子は、暗い森に迷いこんだような幻覚に襲われる。そんな中、小さなスズメの赤ちゃんを見つける。そのか弱い存在が、男の子に勇気と力を与えてくれる。守られる存在から守る存在へとたくましく成長する息子の背中をそっと抱きかかえつつ、巣立ちの日に思いをはせる母親の言葉が切なくも温かい。2016/09/03

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

16
人ごみのなかでは子どもの目線は、人の頭よりも足やコート、傘や買い物かごなことをつい忘れがち。迷子になったらそれこそ人の顔が見えない目線では心細いに決まってます。ティムも森の中に迷い込んだように思えたのは、きっと心細さからなのでしょう。2019/07/04

ヒラP@ehon.gohon

11
迷子になったとき、回りのものが別のものに見えてしまう恐怖感は経験がありますが、恐怖感を絵にするととても迫力があります。 さりげなく人ごみの雰囲気と犬の存在を残しながら、デフォルメされた世界に圧倒されました。 そんな恐怖の中で、まだ飛べないすずめのあかちゃんを見つけ、共感を覚える少年のやさしさが素晴らしいと思いました。2018/08/06

ちき

3
手元に欲しい絵本。 街中へ連れて行ってもらうときの高揚感、親とはぐれたときの不安感、拾ったすずめを守りたいと思う責任感、すずめが空へ飛び立つときに沸き立つ別離の念。そう言ったいわゆる心の成長を、ありふれた日常をベースに丁寧に描いていて、感嘆。 大胆な比喩で描いた挿絵と、無駄にこちらに媚を売らない文章がすごく好き。2014/01/12

3
いつしか大きくなって空へとびたっていくすずめと、しっかりした大人になってひとりだちしていくティムの姿が重なって、晴れ晴れした気持ちになった。2004/06/24

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