内容説明
本書は虐待から保護された一人の少年を、とことん悩み続けながら、彼を支え続けた学級担任・田村先生との10年間に及ぶ、心の交流を綴った。
目次
第1章 担任田村教諭の日記
第2章 田村が語る三大事件
第3章 誘惑としての虐待
第4章 施設と子どもと学校生活
第5章 どこかで絆を
第6章 恢復
第7章 十年後の今
著者等紹介
平田治[ヒラタオサム]
1953年生まれ。信州大学教育学部卒業後長野県小学校教員。この間、平成4年度文部省教員海外派遣団参加(アメリカ教育視察)、平成7年度長野県教育委員会派件内地留学(文教大学)、平成19年度文部科学大臣優秀教員表彰。20年以上に亘って、「自問清掃」を核とする新しい道徳教育のあり方を追求、2著に著す。自問教育の会事務局長。企業・小中学校・大学・教育機関から、自問教育や国語教育に関する講演や講義の招聘があり、多忙な日々を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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書の旅人
9
春からの活動に向けて、資格もなければ、経験もあるとは言えない私ですが、これまでの人生の中で培ってきたものを活かすためには…と考え、自分なりのやり方でいこうと決めました。その中で、児童虐待に関して、もっと現実を知りたいと思っていた矢先、この本に出会いました。卒業式当日、離れて暮らす父を言葉とは裏腹に待ち望む少年の姿と、昔に読んだ、親に捨てられたとわかっていても、いつか…と待ち望む子と重なりました。今、気になっている子がいます。しかし、親との確執から、近づくことを避けてしまってます。子どもに罪はありません…。2019/02/03