内容説明
外科医は何を思いいかに治療するのか?外科医の現実と舞台裏教えます。
目次
外科医とその現実
外科医は今後も必要か?
“切った、貼った”が外科医の基本
外科医の出番
外科と内科の違い
紹介状をもってどの病院に行くのが正解か
変遷する外科手術
外科医は65歳を過ぎたら手術をやめるべきか
医師が足りない?
外科医の志望者が減少している
とかく外科医は切りたがる
外科医が肝を冷やすとき
外科医が威力を発揮するとき
外科医は当てにならない
ある医学部教授の死
それでも外科医の誇りは捨てられない
著者等紹介
森田博義[モリタヒロヨシ]
横浜逓信病院長。東京大学病理学教室で博士号取得(医学博士)。群馬県北軽井沢生まれ。1976年新潟大学医学部卒業。東京大学旧第一外科助手。英国オックスフォード研究員。国立国際医療センター外科医長。東京逓信病院外科主任医長、人間ドックセンター長兼務。2012.4より現職。元東京女子医大外科非常勤講師。日本外科学会指導医、専門医。日本大腸肛門病学会指導医、専門医。日本消化器病学会専門医。外国人研修指導医。英国学会でポスター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coldsurgeon
2
general surgeryは一般外科と訳される。一般外科を標榜できるのは、外科の分野をすべて網羅して、何でも診療し治療できるという経験豊かな医師のみであり、長年かけて一般外科を研修し、それに技術が伴って初めて標榜できると記す。専門医という専門バカがもてはやされる時代であり、専門医に診てもらわないと救われないと錯覚する患者がいる時代である。いびつな医師と患者の関係が現代の医療に影を落とす。医療政策の歪みの中、医療界の因習に翻弄され、一つの間違いも許されず奮闘し、私生活に犠牲を強いられる外科医の話である。2016/11/08