内容説明
現存する最古の記録とされる『古事記』。そして最古の国史とされる『日本書紀』。だが、その行間には驚くべき“古代日本の真実”が隠されている。記・紀編纂にたずさわった紀清人たちが伝えようとした“真実”、いまなお紀清人が冥界から送りつづける暗号、それは「空白の世紀」の闇を切り裂き、古代日本の本当の姿を照射してくれる一筋の閃光でもある。
目次
国母イザナミ神の章(古代海賊の巣食った花の窟;イザナミは稲と鉄の神だった;海賊王国だった南朝鮮と南紀州)
国津神スサノオの章(熊野権現たるスサノオ;ソシモリいずこ;ブラックホールだった熊野)
山神イタケルの章(イタケルも鉄とともにやってきた;洛東江峡谷のサンクチュアリ)
日神アマテラスの章(紀氏が奉じたアマテラス;六世紀の闇の底から聞こえる声)
凄の王・天武の章(倭国舞台に百済・新羅の角逐;『日本書紀』に隠された神々の謎)