内容説明
三菱商事のK‐プランの誕生には劇的なほどのドラマがある。それは社長就任後、わずか5ヵ月にして逝去した近藤健男前社長の文字通りの“遺書”となったからである。三菱商事は19年間守り通した、取扱高首位から5位へと転落した。しかしその転落は同時に、三菱商事始まって以来といわれる大サバイバル作戦の開始でもあった。総合商社問題の第一人者がまたまた放つ、衝撃のドキュメント。はじめて描かれる超巨大企業最高経営会議の全容。
目次
第1章 K‐プランを遺書に―近藤社長の急死
第2章 首位の座攻防への迫られる決断
第3章 改革への胎動―K‐プランのアウトライン
第4章 創業以来の一大改革・K‐プラン誕生す
第5章 首位に躍り出た伊藤忠の“社内行革”
第6章 K‐プランの推進力―諸橋社長の就任
第7章 社の現状分析と将来予想―三大答申の進行
第8章 情報産業戦略をめぐる伊藤忠との熾烈な争い
第9章 収益トップの座を宣言―三菱商事の底力