内容説明
英国ではよく知られているルパート・ブルック、ウィルフレッド・オウエン、シーグフリード・サスーンの3人の生涯を、今まであまり英詩に馴染みのない人々にも紹介。父親が名門パブリック・スクールの校長で、典型的な英国の中流階級出身であり、その容姿の端麗さから黄金のアポロと称されたブルック、家が貧しかったため大学に進学することができなかったオウエン、父方の祖先がイラクのバグダッドの大富豪で、一生定職につかなくても暮らしていけるだけの財産があったサスーンと、3人の生いたちはそれぞれ異ったものだったが、彼らをはからずも結びつけたのは詩人としての才能と第一次大戦だった。
目次
ルパート・ブルック評伝と詩2篇
ウィルフレッド・オウエン評伝と詩2篇
シーグフリード・サスーン評伝と詩2篇
付録 第一次世界大戦
著者等紹介
大平真理子[オオヒラマリコ]
秋田県出身。1948年生まれ。県立横手高校卒業後、日本女子大学の英文学科に入学。卒業後、国際電信電話株式会社(KDD)に、国際電話交換手として入社。1972年から1973年まで、英国レスター大学に留学。現代英米文学・英詩を学ぶ。著書に、『さよなら英国 さよならレスター』(近代文芸社刊)がある
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