感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
6
離婚した夫婦が、世間体だけで子供を引き取ろうと裁判沙汰の結果、幼い娘は半年ずつ一緒に暮らすという酷なことに。とことんまでいがみ合う夫婦も罪作りだけれど、この夫婦がましに思えるほど、偽善の仮面に隠れたいやらしい大人たちがあぶり出されてくる。一体誰と暮らすことになるのやら、血だけが濃いわけじゃないのねえ、何と奇妙な関係。大人にとっては歴然な事でも、遠まわしな言い方で言外の意味がわかっていないこともある子供の意識で読むと、その敏感な感受性が不憫なのだけど、たまにイラっと来ることも。2012/02/25
azimuth
5
ストーリー自体は笑っちゃうほど正統派コメディ、親が離婚して再婚して再婚相手同士がデキてのドタバタ劇。料理法によっては読むに堪えないものだったろうがそこはヘンリー・ジェイムズ、信頼できない語り手ならぬ信頼できない観察者の視点から描くことで、思いっきり皮肉をきかせている。言葉は持たなくても鋭い直感を持っているメイジーが周囲の大人たちの言動を吸収し自らの感性に反映し成長に伴い表現の手段を獲得していくってのが面白い。あのフランスでの列車のエピソードは、彼女の直観力と言葉が一致した瞬間を捉えているんじゃないかなあ。2012/02/17
しい☆
2
頑張ってみたけれど、挫折。 文章が小難しい。。。 いつか、映画を観られたらいいな。2014/03/26