内容説明
文語文で綴る脱炭素社会のゆくえ。現代文の解説「自解優游」を追加。企業、大学で40年近く実際に関連の研究開発に従事してきた著者が、その経験を踏まえ、来るべき脱炭素社会について考察。時代の遷移、エネルギーと文明、また技術者の立場と想い等を含め15のテーマに分けて述べる。日々変わりゆく分野の状況に少なからず困惑しながら、時代の過渡期を見つめる技術者によるエネルギー・環境問題の過去・現在・未来。
目次
1 温暖化問題の事
2 時代の遷移の事
3 脱炭素と化石燃料などの事
4 エネルギー利用の原理・原則の事
5 用語と単位の事
6 燃やす、燃焼の事
7 人類とエネルギーの事
8 世代間倫理とエネルギーの事
9 技術者の現在の事
10 メディアとエネルギーの事
11 薪炭より石炭へ、産業革命の事
12 覧古考新の事
13 アンモニア合成と温暖化問題の事
14 エネルギー問題と経済などの事
15 脱炭素社会考、講話の事
著者等紹介
村上信明[ムラカミノブアキ]
1947年福岡県生まれ。2011年長崎総合科学大学新技術創成研究所特命教授(現在に至る)(2008‐2010年九州大学大学院工学研究院特任教授兼務)。関与した主な研究:NOx等の燃焼排ガス処理、固体電解質型燃料電池(SOFC)、燃料電池用炭化水素の改質装置、CO2の海洋処理法、発電用石炭ガス化、草木バイオマスのガス化・メタノール合成など。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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