内容説明
生徒数3名、給与は毛糸玉2つ。それでも私たちは“教育”をあきらめなかった!世間からは心無い言葉を投げかけられ、在校生の約8割は不登校経験者。しかし、彼らはこんなにも活き活きとしている!創設者・安部清美先生が説いた教育の真随、そして寛容の精神が醸成される社会とは。「できないことを嘆くより、できていることを認めよう」立花流「あきらめない」教育は、どうやって誕生したのか。社会問題と向き合いながら歩んだ立花高校60年の物語。
目次
第1章 立花高校の“現在”(立花高校の“現在”;立花高校の窮地 ほか)
第2章 「居場所」のつくり方(「居場所」のつくり方;前期1973(昭和48)年~ ほか)
第3章 立花高校にみる多様性(立花高校にみる多様性;立花高校の教育哲学 ほか)
第4章 卒業式に希望をのせて(平成30年度学校法人立花学園立花高等学校卒業式―在校生の送辞;卒業生たちのメッセージ ほか)
付録 「心からのメッセージ」(今を思いっきり生きる(T君)
自分が出せるようになって変われた(Nさん) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじ
19
先週末のお供。読んでよかったです。自分に足りない、というか社会に出て忘れたものを思い出す読書。一時は底辺高と呼ばれた地方の私立高校。不登校児の受け入れに舵を切り、一人一人を大事にし、今できていることを認め、頑張りを認めて、「優しさを社会に発信する存在を育む」高校となったその軌跡を追う。社会に適応する人材を育てるのが学校教育。でも、その社会自体に歪みがあるのでは。というメッセージが心に刻まれた。私立で転勤がないからこそ、芯のある学校作りができたのかもしれない。2020/04/01
うー (ハクナ・マタタ)
15
「思い切った言い方をしますが200日休んでも生きる力を逞しく育んでいる子はたくさんいるんです。逆に1日も学校を休まない子で、心がすっかり折れてしまっている子がいる」「心療内科に行くのに勇気がいる国。骨折した時に整形外科に行くとき勇気はいらない。なんで心が折れてはいけないのか。隠さなきゃならないのか。」社会への階段が高ければ0.5段の階段があってもいいのでは?が立花高校のスタンス。子ども達に対する先生達の想いが熱く、深く、揺るぎない。2020/02/23
ぽんてゃ
9
優しい気持ちの人達が多い学校なんだろうなあ。書き手の生徒達に対する愛情が伝わった。単位制は大学みたいな感覚なのかな?何年かかっても自分のペースで卒業目指そうってスタンスでなおかつ教師が面倒見良い雰囲気なら頑張れそう。でも学費高そうだなって思った。はみ出しものも疎外感を感じず闇落ちせずいつからでも再スタートできる社会に私もなってほしいと思う!素敵な取り組みをしている学校だった。自分が知らないだけでこういう心持ちの人がいる場所は自分の住んでいる地域にもあるのかもしれないから探してみようと思った。知りたい。2022/05/02
びすけっと
8
2019年12月刊。NHKラジオ深夜便に校長先生がインタビューに答えていらしたので、先生方の思いを感じてみたいと思って探し当てました。できたことを認めるよりもその先を求めてしまう学校現場。「これだけのことをやったんだから、それに対して生徒たちも変わる、成長するということを我々は期待しがちなんですね」(p.84)。自分の行動に見返りを求めることをやめようと思います。小さな達成への共感や未熟への寛容、否定ではなく肯定、学びの多い一冊でした。2020/12/17
Atsushi Kadotani
2
発達障害でなかなか中学校の授業についていけない娘の進学先の1つとして考えているため、参考になればと思い購入しました。 「まぁ、学校の宣伝も兼ねている本だし、誇張とかも多かれ少なかれあるだろうな」みたいな気持ちで読み始めましたが、不覚にも感動しまくってしまいました。校長先生の卒業式のスピーチの話などは涙が出ます。 私が高校生年代の頃には「立花はどうしようもないヤンキーがいくところ」みたいな噂は聞いてました。そんな話も包み隠さず書かれているだけに、本書に書かれている通り今は更に素敵な状態なのだろうと思います。2021/04/04
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