田中吉政―天下人を支えた田中一族

半田 隆夫【監修】/箱嶌 八郎【原作】/宇野 秀史【解説】/松本 康史【漫画】

梓書院（2018/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 203p／高さ 19cm
• 商品コード 9784870356191
• NDC分類 289.1
• Cコード C0021

内容説明

信長・秀吉・家康に仕え、戦国時代を駆け抜けた隠れた名君！関ヶ原で石田三成を捕らえ、柳川をはじめとする筑後一帯に「水華の国」を築いた名君・田中吉政の生涯に迫る。漫画「三成と吉政」「東洋のヴェネツィア」収録！

目次

第１部（漫画　三成と吉政；天下人との出会い；戦国時代を駆けのぼる；秀次の筆頭家老；吉政の国づくり；時代を読む力）
第２部（漫画　東洋のヴェネツィア；筑後国主；土木の神様；吉政と共に活躍した田中一族；改易、そしてその後の田中家）

著者等紹介

半田隆夫［ハンダタカオ］
昭和１３（１９３８）年、大分県中津市に生まれる。大分舞鶴高校、九州大学大学院文学研究科修士課程（史学専攻）修了。九州共立大学、放送大学福岡学習センターを経て、福岡女学院大学生涯学習センター講師

箱嶌八郎［ハコシマハチロウ］
昭和１５年福岡市生まれ。修猷館高校、早稲田大学第一政経学部卒。商社勤務後プラスティック加工業を興す。定年退社後、建築設計事務所経営。人間分析学四柱推命学現代看法大乗推命学会、及び現代家相研究会会長。小説「ヤマシャクナゲ」で文芸思潮第１回銀華文学賞奨励賞受賞。小説「父のソフト帽」で、第２３回森鴎外記念北九州市自分史文学賞大賞受賞。季刊「九州文学」同人。講道館柔道５段（早大柔道部ＯＢ）、黒田藩伝柳生新影流居合術６段

宇野秀史［ウノヒデフミ］
昭和４０（１９６５）年熊本市生まれ。熊本県立第二高校、京都産業大学経営学部卒業後、地元出版社で経済誌の営業を担当。２００７年７月独立、コミュニケーションの促進を目的としたツールの企画・製作を手掛ける。２０１１年７月中小企業向けビジネス情報誌「Ｂｉｓ・Ｎａｖｉ」を創刊。株式会社ビジネス・コミュニケーション代表取締役

松本康史［マツモトヤスフミ］
昭和５２（１９７７）年生まれ。アシスタントを経て秋田書店など商業誌で連載（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[mocha]

信長、秀吉、家康に重用され、筑後国主となった人物。黒田官兵衛の影に埋もれて福岡でも知らない人が多いと思う。石田三成とは幼なじみで、三成を捕縛したその人でもある。最期に恥をかかせたくないから自分が捕らえる。戦国の世ならではの義と情だ。先見の明で乱世を生き抜き、治水のために水郷柳川を整えるという偉業も成した。もし田中氏が世継ぎに恵まれて何代も続いたなら、もっと知名度も高かったろう。半分くらい漫画なので、気軽に読めるのもいい。

2018/09/04

[☆よいこ]

マンガが２本と吉政の伝記が収録。マンガはとてもわかりやすい。[第1部：三成と吉政]かつては豊臣秀吉のもとで同じ釜の飯を食った石田光成を田中吉政が捕える話。ニラ雑炊。[第2部：東洋のヴェネツィア]関ヶ原の合戦後、初代筑後国主として柳川へ来た田中吉政が、柳川城や街道を整備し、筑後川の治水や有明海の干拓を成し遂げた話。▽郷土の偉人ということで福岡県内の小中学校に配本があったようです。柳川といえば立花宗茂の印象が強かったけれど、田中吉政が「土木の神様」として柳川に大きな影響を与えたことを初めて知りました。

2018/12/20

[金吾]

名前は有名ですが、あまり知らなかった人が主人公であり興味深く読めました。特に柳川時代の話は面白かったです。

2019/12/04