内容説明
対談「和語陰〓(しつ)録と廣瀬淡窓」を新たに追加。日本遺産に認定された日本最大の私塾、咸宜園。その創設者・廣瀬淡窓の思想の源流には「和語陰〓(しつ)録」の思想が流れていた―
目次
第1章 立命之学(孔老人との出会い;占い以後の袁了凡の生き方;雲谷禅師との邂逅 ほか)
第2章 謙虚利中(諸生の謙虚な行いの実例)
第3章 積善の家に余慶あり(積善の家に余慶ありの意義;積善と陰徳の十ヶ条)
付録 陰徳・積善を実践するために(功過格(善行と悪行の基準)について
記載要領)
対談 和語陰〓(しつ)録と廣瀬淡窓(咸宜園にて;咸宜小学校にて)
著者等紹介
三浦尚司[ミウラナオジ]
昭和19(1944)年、福岡県豊前市に生まれる。昭和43(1968)年、中央大学法学部法律学科卒業。平成16(2004)年、福岡県警察(地方警務官)を退官。現在、九州国際大学特任教授、(社)日本詩吟学院岳風会認可筑紫岳風会会長、全日本漢詩連盟理事、福岡県漢詩連盟会長、朝日カルチャーセンター福岡の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かず
15
図書館本。以前、読み友さんの感想を拝読し、読みたい本に登録していたが、今日、偶然見つけ、読了。袁了凡の逸話は、過去に月刊誌「致知」で読んだことがあったので既に知っていたが、それが陰隲録であったとは知らなかった。また、去年読んだ小説「霖雨」の主人公 江戸末期の儒学者 広瀬淡窓がつけていた「万善簿」の元が袁了凡だったのを知った。これは、私にも善簿を付けよ、という天の声だろうと察し、今日から始めることにした。まずは1か月で百善を目指したい。2018/02/03
タワン
1
著者の袁了凡は、王陽明の孫弟子にあたる人。『陰騭録』は陽明学という切れ味鋭い刃物をしまう鞘みたいなものか。ぜひ『伝習録』とセットで読みたい。2017/08/01
Masashi Ohno
1
なかなか実践は難しそうだが、倫理の根本を改めて心に留めたい。2017/07/12
KTakahashi
0
○×表はここがはじまりか?2022/11/13