内容説明
第4代・6代内閣総理大臣、松方正義から「隠れたる実業界の偉人」と称された南一郎平。安積、那須、琵琶湖疏水など日本三大疏水を手がけた一郎平の生涯は決して平坦な道ではなかった。
著者等紹介
瀬井恵介[セイケイスケ]
福岡のデザイン事務所、広告代理店勤務後、1996年にデザイン工房・Seiを設立。1996年に、第38回小学館新人コミック大賞・児童漫画部門「藤子不二雄賞」受賞。1998年より、日本デザイナー学院九州校にてまんが科講師。2012年より、北海道芸術高等学校福岡キャンパス講師。2012年より、北九州市漫画ミュージアム漫画教室講師。ペンネーム・瀬井恵介、せい☆けいすけ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うしうし
5
仕事の都合で、市民図書館本を貸り読み。地元でもあまり知名度のない人物であるが、その歴史的な偉業をマンガ本で照会。良書であることは間違いない。知らぜざる郷土の偉人を顕彰するというのは、ダサイ気もするというのが正直なところであるが、歴史学の方法を踏まえて客観的に評価していきたい。2020/01/18
flatone
4
江戸時代から成し得なかった宇佐平野の疏水事業を完遂した、南一郎平の話。人のために生き、松方正義が送った「不誇功」の言葉を形にしたような人物。その精神で、前途多難な道のりを切り拓き、日本三大疏水事業から、鉄道敷設に至るまで、数多の功績を残す。何よりその熱意と人物に惹かれた。町の歴史を分かりやすく後世に伝えるためによく編集されている良書。2023/08/15