内容説明
いかに生きて、いかに人の役に立つか。日本を支えた本草学者と民間で初めて鉄の大砲を造った大実業家。
目次
巻頭グラビア
幕末の賀来一族 飛霞と惟熊
ひとりの力、みんなの力―発刊によせて(宇佐市長・是永修治)
心のふるさと(女優・賀来千香子)
巻末資料 賀来一族をめぐって
講演「アラマタが語る賀来飛霞」より(荒俣宏)
幕末の賀来一族―惟熊と飛霞を中心に(平川毅)
資料編(賀来一族(惟熊・佐之・飛霞)略年譜
豊後賀来氏の諸家・豊前宇佐郡佐田賀来氏略系図
賀来飛霞をとりまく人々・賀来飛霞の足跡)
賀来飛霞・惟熊ゆかりの地 佐田地区
著者等紹介
瀬井恵介[セイケイスケ]
福岡のデザイン事務所、広告代理店勤務後、1996年にデザイン工房・Seiを設立。1996年に、第38回小学館新人コミック大賞・児童漫画部門「藤子不二雄賞」受賞。1998年より、日本デザイナー学院九州校にてまんが科講師。2001年より、月刊ホークスにて「Sei調・笑いの方程式」連載開始(現連載中)。2012年より、北海道芸術高等学校福岡キャンパス講師。2012年より、北九州市漫画ミュージアム漫画教室講師。ペンネーム、瀬井恵介・せい☆けいすけ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしうし
2
現在の大分県宇佐市佐田地区が輩出した江戸時代末の偉人を、主にマンガで紹介した書籍。マンガだけでなく、県立博物館学芸員の平易で的をついた解説文章も秀逸。飛霞で「ひか」、惟熊で「これたけ」と読む。賀来飛霞は本草学者、賀来惟熊は幕末に「民間で初めて鉄製砲を含む大砲鋳造に成功した人物」(p117)。大砲鋳造のための反射炉は佐田村内の佐田神社境内に建設され、その後取り壊されたが、反射炉に使用された耐火煉瓦は本殿背面の塀に転用されているという(p131)。なお、女優の賀来千香子さんは、惟熊の直系の子孫だそうな。2019/06/01