内容説明
鎖国の江戸時代に、唯一、国交を結んでいた隣国、朝鮮からやって来た通信使を通して、当時の日朝交流の「光と影」を追うことで、朝鮮通信使の実像を明らかにした。これからの日韓関係、日韓交流に役立つ歴史的教訓を、通信使は包含している。
目次
よみがえった朝鮮通信使
日本に抑留された姜〓(こう)
朝鮮外交を担った対馬藩の野望
名護屋沖に流された使節
相島での福岡藩の接待
朝鮮人の日本観
日本の祭りに見る通信使の影響
饗応料理と日朝食の交流史
雨森芳洲と出生地・高月町、玄徳潤との交遊
日本に伝来した朝鮮医学と許凌林家史学の功罪
新井白石と八代将軍・吉宗
通信使・製述官、書記の葛藤
国学の台頭と最後の通信使
朝鮮通信使と「韓国の道」
燕行使と通信使の比較考
両班の里、安東
蔚山。外交官、李芸と壬申倭乱を含め
著者等紹介
嶋村初吉[シマムラハツヨシ]
1953年12月1日、大分市佐賀関町生まれ。慶應義塾大学文学部国文科卒業。奈良新聞社、産経新聞社を経て、西日本新聞社へ。西南学院大学非常勤講師。「九州の中の朝鮮文化を考える会」主宰。アクロス福岡文化誌編纂委員会委員、福岡県人権啓発情報センター運営協議会委員、宮本常一を考える会主幹世話人。韓国・釜山広域市にある釜慶大学校・東北アジア文化学会の日本側理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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