内容説明
脳トレ、サプリは脳に効かない!?世に広まる怪しい迷信を一刀両断!脳科学の現場から真実を提唱。
目次
1 脳ブームの誕生
2 巷を席巻した「脳の迷信」
3 脳とサプリメント
4 脳科学者とメディア
5 脳科学の実態
6 脳科学の未来
7 脳科学と社会の健全な関係を目指して
著者等紹介
藤田一郎[フジタイチロウ]
1956年広島県生まれ東京都育ち。大阪大学大学院生命機能研究科教授。理学博士。東京大学理学部および同大学院を卒業後、国立共同研究機構生理学研究所、カリフォルニア工科大学、理化学研究所を経て、94年より大阪大学医学部教授。2002年より現職。専門は視覚認識の脳メカニズムと大脳皮質の発達(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
4
図書館にて。2009年刊行。川島隆太の「脳トレ」ブームを受けてのブックレットである。「脳科学」は新語という指摘に辞書を引くと、広辞苑にはなく、大辞泉にあり。語釈に「神経科学」とも書きてあるが、1970年代に神経科学学会が組織されている。80年代に大きな発展あり。視覚の脳処理知見の深まり、非侵襲計測法(MRIなど)の登場、理論脳科学の誕生(コンピュータの導入)、分子生物学の参入、などが原因とまとめている。2022/08/08
まさゆき
1
脳は100%使われてます。2010/06/29
koishikawa85
0
本というよりはブックレット。脳は100%使われている、神経細胞は増えることもあるなどの基本を確認した。最後の方にヒッグス粒子に関する記述があるが、この本が書かれたときはまだヒッグス粒子が発見されていなかった。2016/01/01
金平糖
0
『脳ブーム』から身を守る為には、『結局は私たち一人ひとりの情報に対する正しい接し方にある』という姿勢は、健康や美容等、広義での詐欺商法すべてに通じることだと思います。池内了さんの「擬似科学入門 」(岩波新書)に非常に共通する主張を感じました。2011/05/27
jijiji
0
H.M.さんの貢献。言葉で言い表わせる宣言記憶と身体的な手続き記憶との区別。さらに宣言記憶はエピソード記憶と意味記憶(知識)との分類される。 2011/03/08