いたこニーチェ

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784870319042
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

主人公(吉田武昭)はいつももやもや、人生含み損を抱えるサラリーマン。そんな武昭の目の前に、ある日突然、大哲学者ニーチェが高校時代の同級生・三木の身体を借りて降臨する。「今の歪んだ世界を正すため、お前を殺す!」と息巻くニーチェ先生。よくよく聞けば武昭は、世界に未曾有の危機をもたらしている元凶、プラトン・カントといった哲人の末裔らしい。ニーチェ曰く、「この馬鹿どもが間違ったキリスト教の世界観を広めてしまった為に現代がメチャクチャになりかけている。よってお前の代で、この負の連鎖を断ち切るっ」かくして武昭は世界を救うために「改心」すべく、ニーチェ先生にありがたいプライベートレッスンを授かるわけで…。ニーチェがわかって面白い、新感覚哲学小説。

著者等紹介

適菜収[テキナオサム]
作家。哲学者。1975年、山梨県生まれ。早稲田大学哲学科でニーチェを専攻。ニーチェの代表作『反キリスト者』を現代語訳にした著書『キリスト教は邪教です!』(講談社+α新書)が「ニーチェの難解な思想を誰にでも分かるようにした」「真髄を捉えた新訳」などと評判を呼び14刷5万部を突破、現在も版を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

42
若手批評家の初期著作。現代日本の平凡な青年吉田は高校時代の友人に久しぶりに出会うことになった。彼は吉田に覚醒を促すという。その手助けに恐山に出向き、ニーチェを降霊させることに…… 哲学者ニーチェの考えをわかりやすくつたえるのが目的だと思われる小説。あえてだと思いたいが、ありがちな厨二病的テンプレを使っている。途中の脱力する母とのエピソードは、ニーチェの語る女そのもののようだ。正直、もっとうまく書けないのかとちょっと残念。はっきりいっておすすめできない本。2017/03/04

阿呆った(旧・ことうら)

25
〈二項対立はプラトンが仕組んだ最大の罠だ。純粋な《善》も純粋な《悪》も存在しない。決して言葉に惑わされるな〉★人生を『含み損』だと感じている主人公。彼の前に、かつての同級生が現れる。同級生は『いたこ』。いたこの彼は主人公がプラトン→カントの生まれ変わりであると言う。同級生がニーチェを憑依させて、プラトン一派(主人公)と言い争っているという、なかなかトンデモ斜め上を行くストーリー。でも、これは面白かったぞー!ニーチェの思想を小説に落とし込んだ感じ。2016/08/11

eirianda

11
ニーチェづいていると、自宅の本棚にこの本が…。いたこに乗り移り現代日本にニーチェが現れた。読み易かったけど、合間の小説風文章がだるい。日本は一応仏教や神道だけど、民主主義を通し、ガッツリキリスト教の考えが浸透しているのね〜。所詮この世は虚構ですね。もう一度同じ人生を失敗も含めても、生きたいと思う人生を選択しましょう。2016/08/12

れんこ

8
読んだけれど、わからんかった。。。2018/05/19

こまち

7
本屋で立ち読み。パラパラめくってやめました。間違いなく外れでしょう。ニーチェはニーチェを読むべし。今年は読むかなと。2015/01/02

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