内容説明
自分が乳がんになるまで、病気は他人事だった…。でも今の私は、患者さんの痛みを知ることができ、多くの愛情に支えられ、可能性を信じて生きている。
目次
第1章 乳がん検査
第2章 恋愛
第3章 がん告知
第4章 手術
第5章 抗がん剤治療
第6章 放射線治療
第7章 転移
第8章 副作用
第9章 自分で決める
第10章 濃く生きる
著者等紹介
山内梨香[ヤマウチリカ]
1973年、岩手県・岩泉町生まれ。東京都立公衆衛生看護専門学校卒。現在、看護師として盛岡市立病院精神科病棟に勤務。2005年、乳がんとなり、転移、再発を繰り返しながらも、その度に乗り越えているがんサバイバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あけさと@ぷに
12
乳がんと戦う岩手出身の女性。病気自体への不安や抗がん剤の副作用のつらさ、患者の気持ちがリアルに伝わってきた。不安なときに手を握って温めてあげれるナースに私はなりたいと思う。2013/11/28
たちばなあやか
8
乳がんを患った著者のセキララな本です。乳がんと告知される前の不安な気持ちから、著者が運営していたブログでの文章も載っていて、そこには、自分の等身大の気持ちを綴っています。看護師という立場上、乳がんについて「分かりすぎる程、分かっている」という思いもあるのでしょうが、身につまされる思いがしました。抗癌剤の治療もされたようで、その時の辛い気持ちも載っています。でも、前向きにウィッグで気持ちを変化させた事。乳がんに罹患されていない方にも是非読んでもらいたい一冊です。2020/04/11
kiriya shinichiro
1
資料として手にとったんだけども、いくら10年前とはいえ、何度も抗がん剤を使用してるのにこんなに再発してしまうものなのか、とショックを受けた。看護師さんは心身ともにきつい仕事だと思うし…… 前向きに闘病する姿に読んでいるこちらが励まされた。2019/05/30
コッツ
1
がんが見つかった時よりも、がんが転移した時の方がショックが大きいこと。 患者さんは、今その時の気持ちを言いたいと思っていること。 前や横に座るよりも、マッサージをしながら会話するほうが話しやすいと感じる人もいること。 看護師の視点から、患者になることはどういうことか、書かれていた本であった。2015/05/29
かいちゃそ
1
同じ地元でがんと戦った看護師の体験記。岩手では結構ニュースにも取り上げられている方でした。実際読んでみて辛かったし、健康に産み育ててくれた親にも感謝だなと思いました。梨香さんは強い。あたしは弱いからとにかく毎日無駄にせず健康に生きたいと感じました。2010/11/21