自殺されちゃった僕

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784870316386
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

妻が自殺した。残された僕は…。ねこぢる、青山正明、そして最愛の妻―残された側の視点でつづる、哀しみと怒りの手記。

目次

第1章 妻・早紀のこと1(右脳型と左脳型;出会い ほか)
第2章 ねこぢるの思い出(出会い;武装願望 ほか)
第3章 青山正明の思い出(慶応ボーイ;幻のキャンパス・マガジン ほか)
第4章 妻・早紀のこと2(鬱とドラッグの日々;結婚 ほか)
第5章 僕自身のこと(マルクス主義に育つ;家族について ほか)

著者等紹介

吉永嘉明[ヨシナガヨシアキ]
1962年、東京生まれ。明治大学文学部卒。バブル期に就職を迎え、出版界に入る。以来、ずっとフリーで雑誌・書籍の編集に従事。バブル末期には雑誌編集の傍ら大学進学情報誌や就職情報誌、企業案内パンフレットなどを手がけ、「出版バブル」を体験する。海外取材雑誌『エキセントリック』編集部を経て、サブカルで勢いのあった頃の『別冊宝島』で編集・ライターをするようになる。95~97年、雑誌形式のムック『危ない1号』(データハウス)の編集に従事。現在、雑誌『BURST HIGH』にドラッグ&レイヴ小説を連載。近年、編集より執筆の仕事に重きをおくようになる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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みゃーこ

67
救いようのない話しだな~。価値観を壊すことに余裕があったころの時代の犠牲者たちがたくさんいたであろうロスジェネ世代(70年代生まれ)の若者の空虚さと迷いの中で結果的に孤立して非業の死を遂げている結末から学ぶことがあった。時々思うよ。9割の人が「臭い」と言う場所ってやっぱり「臭い」んだもん。2013/08/02

メタボン

33
☆☆☆★ タイトルが心情をそのまま物語っている。パートナーに自殺されて残された方へ、癒すことが出来るものは誰もいない。それにも関わらず、筆者は、同じようにパートナーに自殺されてしまった友人や、周囲の人達の言葉を温かいものと受け止め、生きていく決意を語っている。迫ってくるものがあった。2017/08/16

澤水月

10
故・村崎百郎のよすが求め。初読時と全く感想異なる自分にたじろぐ。刊行時は実に甘ったれと感じ故人を汚しているとまで思い叩き売ったのだが…刊行後6年で親、親友ら3人も「自殺されちゃった」(さらにもう1人村崎百郎氏「殺されちゃった」!)私になり、自分の年が故人を超え執筆時の著者に近くなったためもあるのか。身も蓋も無いが経験者にしか遺された苦痛は共有しがたいと実感。年齢を重ねるのを恐れないでという著者の主張が今すんなり入る。『村崎百郎の本』と併せ90年代出版史。文庫春日武彦解説、出版史に残る凄絶さ!一読勧める2010/08/28

lopmomo

7
子供のような大人だなと思った。愛していたから悲しいというのももちろんあるだろうが、それよりも保護者を亡くし途方に暮れてるように感じた。自殺した3人は男性はただただ弱く、女性は自己中心的。どの人も好きになれない。人間はすごく弱い生き物であるが、そのために自己防衛本能というものもあると思う。でもこの本に出てきた人たちは心がむきだしで防衛能力が低そうだった。発想の転換ってのができにくい人たちなのかな。2013/11/05

ガテン系

5
ねこぢるが、彼女のそばにいる人の視点から見てどういう人だったのか。それだけが気になって読んでみたはいいものの、作者に妻の死を受け入れる余裕がないことくらいしか伝わらなかった。何がいいたいのかわからないし、自分の気持ちを整理するために書いた本なんじゃないだろうか。死が他者に与える影響が思った以上に大きいことだけはわかった。2015/02/03

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