内容説明
二〇〇四年五月、二度目の小泉訪朝。両国の首脳会談により、拉致被害者家族五人が首相とともに日本に帰還した。この歴史的交渉は一朝一夕で実現したものでは、決してない。平沢勝栄の北京会談、山崎拓の大連会議を陰で演出した一介の男が、拉致被害者家族生還劇の舞台裏を描く。
目次
第1章 ドタバタ劇の中で始まった歴史的交渉
第2章 怒声飛び交う京倫飯店「スイートルーム」
第3章 ギリギリの要求、ギリギリの妥協
第4章 “北京会談”への百家争鳴
第5章 山崎拓を引っ張り出せ
第6章 歴史的評価を待つ“小泉再訪朝”
著者等紹介
若宮清[ワカミヤキヨシ]
昭和24年、兵庫県淡路島に生まれる。ジャーナリスト。ワカミヤアンドアソシエーツ代表(コンサルタント会社)。太平洋経済研究所所長として中国と台湾の統一問題、日本とASEANの安全保障問題、南北朝鮮問題を研究している。1980年、米国へ亡命中のフィリピンの政治家ベニグノ・アキノ氏と知己になり、1983年8月21日、アキノの帰国に同行、マニラ空港での暗殺目撃証人になり、一躍時の人となる。2003年12月、独自のアイデアとパイプを生かして北朝鮮との非公式会談をセッティングし、平沢勝栄衆院議員らとこれに出席。現在、北朝鮮問題の早期解決に向け日々奔走している。アジア各国、世界の政財界要人と太いパイプを持つ
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