内容説明
子育てはことばを教えることから始まります。
目次
第１章 だれにもある「絶対語感」（生まれた直後から始まる、ことばの習得；おかあさんの「母乳語」で、こころが育つ ほか）
第２章 耳のことば、目のことば（ゆっくり、かみくだいて、くりかえして話す；知的世界の扉を大きく開く「目のことば」 ほか）
第３章 はじめに、美しいことばありき（ことばは人なり、人はことばなり；ちょっとおそろしい「お」ことば ほか）
第４章 絶対語感で伝える親のこころ（形式を軽んじることの愚かさ；男ことばと女ことばのはざま ほか）
付 「絶対語感」に役立つ三三四の基本語
著者等紹介
外山滋比古［トヤマシゲヒコ］
英文学者、評論家、文学博士。１９２３年愛知県生まれ。東京文理科大学英文学科卒業後、５１年に雑誌『英語青年』編集長に就任。５６年に東京教育大学助教授、６８年にお茶の水女子大学教授（お茶の水女子大学附属幼稚園長を兼ねる）に。現在は同大名誉教授。専門の英文学のほか、言語学、修辞学、さらには教育論など広範な学術研究と評論活動を続けるとともに、幼児・こどもへのことばによる情操教育・知育の大切さを長年説いてきた。日本家庭教育研究会の総裁も務める
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感想・レビュー
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さくらんぼの母
4
生まれて30カ月で母乳語、さらに30カ月で離乳語。60カ月が大事。それが絶対語感を育てる。絶対語感とは、言葉の基礎的なもの、よりどころのようなもの。具体的な言葉よりも、抽象的な言葉を先に教えるべきということに気付きがあった。テレビや本などでモノや生き物の名前を教えるよりも、目を見て優しくゆっくりとした口調で語りかけ、会話の中で語彙を増やしていくのが大事。なんだとか。ポイントはつかめたが、中盤は日本語の一般論であり、乱れ行く日本語の筆者のボヤキで、子育てに関する内容とは少し脱線していたぞな。2010/04/13
愛奈 穂佳（あいだ ほのか）
3
【ココロの琴線に触れたコトバ】美しいことばとは、美しい人、尊敬すべき生き方をしている人、教養のある人の使っていることばです。もし、いま、美しいことばがすくなくなっているとするなら、残念ながら、こころの美しい人間がすくないということになるのでしょうか。2015/07/22
菜生
2
これを読んだら、子育ては更に難しくなりそうだなぁ。ベータ読み、カタカナ読み、言葉は体を動かして覚えるもの。日常生活の中で思うようにいかない我が子を前にしたら、そこまで頭が回らないよ。確かに一番そばにいる母親の言葉は重要かもしれないけど、幼稚園行ったら周りの友達の言葉により影響を受けると思う。うちの姫はおかげで家族一流暢な関西弁になりました(笑)「どうしてカタカナ語ができたかというような事は子供を育てる親として心得ておきたい」？そんな事考える時間があったら、子供に手造りお菓子でも用意するわ！2020/11/18
まーれ
2
私は「昔の日本語は良かった」みたいな懐古主義的な内容は好きではないのですが、中には肯ける内容もありました。「母乳語」「離乳語」や「アルファ読み」「ベータ読み」に関しては実験データが欲しいですね。2013/12/18
suiu
2
う、うーむ。 言いたいことは分かるが、回りくどい。 小さい子どもを持つ母親に向けて書いているのか、新聞のコラムのようにみんなに読ませたいのか、研究者に向けているのか、、、、 まとまりがない。 文章は上品で破綻もなく読みやすいんだけど、本１冊とした時にごちゃごちゃしてるので、サブタイトルの「頭のいい子」云々言われてもどうかと思うね。2013/11/13
