内容説明
著者は子供の頃、菊池寛に溺愛されていた。ようやく矢崎が、菊池の孤独を、明快な文章で描き出した。天真爛漫にして傍若無人、奇行ゆえに謎に包まれた人・菊池寛の実像に肉迫する渾身の力作。
目次
第1章 生々流転(遊び人の受難;思いがけない逡巡 ほか)
第2章 奇々怪々(『群書索引』と漱石の死;文壇事情通 ほか)
第3章 百花繚乱(ぼんやりした不安;出馬 ほか)
第4章 天衣無縫(初めての恋;こつまなんきん ほか)
第5章 有為転変(戦争と平和;日本文学報国会 ほか)
著者等紹介
矢崎泰久[ヤザキヤスヒサ]
1933年、東京に生まれる。早郁田大学中退。65年、雑誌『話の特集』を創刊し、95年2月まで30年間にわたり、編集長と社主を兼務。映画・TV・ステージのプロデューサーとしても多くの仕事を手がける。現在はフリーのジャーナリストとして活躍。また、永六輔、中山千夏らと共に広域歴史学習団「学校ごっこ」講師を務める
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感想・レビュー
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シスターがちょん
2
上司のお薦め本 菊池寛の身近な人からみた人物像を記した本。 関東大震災や大東亜戦争のさなかにも、人々は生活の中の楽しみとして文学を欲していたこと。日本人の勤勉さ、賢さを知った。 直木賞や芥川賞の創設には友情が有った!と知ることが出来た。 故郷の図書館の蔵書を、2年で読破!知った遊びは全て本にする真面目さ。発見ばかりの一冊。 寡黙さ故に、「口きかん」(菊池寛のアナグラム)と呼ばれていた彼の作品は未読である。金色夜叉の焼き直しと言われた真珠夫人でも読んでみようかしらん? 2022/05/16
takao
1
ふむ2024/10/03
うりぼう
1
我が家の築、期間。これも、私だけ?いけるとおもうけど。2009/02/21
悸村成一
0
一種の実名小説(であるらしい)。図書館本。 1402015/11/02