- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > アニメ系
- > アニメ研究本、マンガ論
内容説明
劇画がまだ「コミック」と呼ばれる以前の時代、とてつもなく過激なゲリラ雑誌があった―。本書は、二度とめぐってこない、劇画黄金時代への鎮魂歌である。宮谷一彦、上村一夫、真崎守、青柳裕介、かわぐちかいじ、安部慎一、川本コオ、末永史、タイガー立石、高信太郎…数多くの天才劇画家を輩出した「ヤンコミ」のすべて。
目次
第1章 獣、この死に様を見ろ!
第2章 青春球場
第3章 麻生れい子薔薇色の裸身
第4章 太陽への狙撃
第5章 はみだし野郎の子守唄
第6章 夜が明けたら
第7章 性蝕記
第8章 日本国マル秘分譲計画
第9章 怨獄紅
第10章 雨の少年、いつから棄てたの
第11章 関東平野
第12章 死、そして再会
著者等紹介
岡崎英生[オカザキヒデオ]
1943年、山形市生まれ。早大仏文科卒。67年、少年画報社に入社。71年退社し、青年劇画誌『タッチ』創刊に参加。同誌廃刊後、劇画原作者、フリーライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
3
少年画報社は’63年『少年キング』を創刊。'67年ヤングコミック創刊、青年漫画にも進出。p26「劇画は大人を登場させ、大人の問題を取り扱う。物語の核となるのは…様々な欲望であり…セックス、金銭、暴力、社会的不正義などが要素となる。その表現は鋭角的であり、読者の漠然と信じている安定した世界を破壊し、感情を攪拌する…つまり少年漫画と違って笑いや安らぎのかわりに刺激を、慰めのかわりに興奮を提供しようとしたのが当時の劇画なのだ」看板作家宮谷和彦、上村一夫は勝者を描かなかった。やがて大手が『ビッグコミック』等で対抗2015/06/13
kokada_jnet
0
伝説の雑誌に編集者・原作者として関わった人による記録。貴重な内容だけれど、当時の時代状況に感情移入しすぎていているきらいが・・。2011/08/13