内容説明
本書は、少女時代の性の目覚めに始まり、酒に溺れセックスに依存していく二十代、そしてやがて地獄のような日々から解放されていく30代半ばまでに至る軌跡を赤裸々に綴った、初めての作品である。
目次
1 「落伍」篇(小学3年生の記憶―得体の知れない何かが身体の中を駆けめぐる;16歳のある夏の日―忌野清志郎を見たらなぜか涙が出てきた;私とは違う自分―20歳のときに池袋のトイレで初めて酒を飲んだ;演劇への耽溺―OLになって突然「自分探し」という名の病にかかった;4年間の劇団生活―会社を辞めて毎日が楽しかった。そしていつも不安だった ほか)
2 「自由」篇(『噂の真相』手記発表後の波紋―カミングアウトをして新たな苦しみが始まった;34歳からの出発―ひとりぼっちの部屋はまるで監獄のように感じられた;無間地獄―私は人間として腐っている;3日間だけの転職―悲しくもうれしくもないのになぜか涙が止まらない;自傷感覚の飽和―「両親は死にました」と言えて、喜びを感じた)
著者等紹介
二本松泰子[ニホンマツヤスコ]
1964年東京都生まれ。短大卒業後、OL、劇団研究員、成人誌出版社勤務を経て、現在はフリーライターとして活動。97年春、月刊誌『噂の真相』5月号に自らの「アルコール・セックス依存症」からの脱出体験記を実名で発表
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感想・レビュー
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パピコ
1
人には、多かれ少なかれ、依存。といわれるものがあるものだ。 彼女の生きざまは、もしかしたらアリエナイ。に値する人もいるのかもしれない。 私には心地よかった。 私も、クズだから。 この本は、クズで劣等感の塊でどこかで何かに認めてほしい気持ちのある読み手に、これで生きてもいいかもねという安心材料であり、この人を越えたっていいかも。という変わった前向きさになれた。 そして、二本松さんは全然クズじゃないと思う。 生きるために生きる、あきらめない彼女はとてもカッコいい。2014/10/08
あべこべ
0
著者を知っているし自分も登場するので特別な感慨があった。2010/06/01
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