内容説明
著者は、長年萩原朔太郎の『蕪村論』を研究し、独自の解釈を試みるとともに、朔太郎の遺した十七句に視点を当て、その詩的内容を自由に解明した朔太郎論でもある。
目次
1 俳句との関わり(俳句への傾斜;独特の俳句論;無声の音楽詩;近代詩の未来的形態 ほか)
2 蕪村論―漂泊・郷愁の抒情詩人(蕪村に帰れ;蕪村の定評批判;子規の「写生主義」批判;冬の詩人蕪村 ほか)
3 実作十七句の覚え書き(収録二十五句の整理;「向うに海」の内包するもの;暮鳥追悼;類想的手法 ほか)
著者等紹介
倉林ひでを[クラバヤシヒデオ]
1925年高崎市に生れる。本名は秀夫。法政大学文学部卒。俳人協会会員。群馬県俳句作家協会参与。村上鬼城顕彰会理事。群馬ペンクラブ会員。月刊俳誌「麻苧」編集長。1972年上毛文学賞詩部門受賞。1992年群馬県文学賞俳句部門受賞
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